職務経歴書を作成する時に過去の転職回数が多い場合、まずその転職した際の理由を明確にする必要があります。特に数年程度で転職を繰り返している場合は、なぜ数年間で転職をしたのか、仕事を変えようと思ったきっかけは何かといった質問を、必ずといっていいほど聞かれるでしょう。ですので、転職の理由を明確に書き出し、面接官にネガティブに聞こえないようなアピールの準備が必要です。
例えば、本当の理由は上司や周りとの人間関係に悩んだ結果として転職を決意した場合でも、そのまま退職理由を伝える必要はありません。前の企業では評価制度が充実しておらず、将来のキャリアアップが見込めないと判断した結果、より評価制度が明確に設定されている企業への転職を決意したなどと、ポジティブに捉えられるような理由を伝えるとよいでしょう。
ここで注意しておきたいのは、嘘を取り入れたアピールは行わないようにすることです。他の理由へと焦点を変えたり、第2の理由に絞ったりなど実際に感じたことや本当の理由をメインに伝えることをおすすめします。嘘を取り入れたアピールは、より深く質問を受けた時に内容の一貫性がないと判断されてしまう可能性がありますので、実際に感じたことを伝えるようにしましょう。面接は、自分自身をアピールする大切な場所です。ですので、事前準備をしっかりと行うことが重要であり、面接結果を大きく左右する可能性があると認識して伝える内容を明確にする必要があります。

転職活動を行う際には、転職回数が多いほど不利になる可能性は高いです。理由として、仕事を長く続けることができずにすぐ辞めてしまうという、ネガティブな印象を与えてしまうことが挙げられます。ですから、これまでに転職回数が多い人は、採用されにくいと考えて転職をすることに躊躇してしまうこともあるでしょう。
しかし、転職回数が多いからといって諦める必要はありません。転職をした回数の多さをデメリットとして捉えるのではなく、メリットとしてうまく企業側にアピールすれば大丈夫です。転職をした回数が多いということは、それだけ多くの職場を経験したということになります。ですから、その経験を活かして仕事を行うことができますし、さまざまな職場に臨機応変に対応する能力も培われているでしょう。
そして、大切なのは面接でアピールをする際に、これまで就いてきた仕事でどのような経験をして、何を得てきたのかをきちんと伝えることです。ただ単に転職回数を重ねてきた事実を伝えるのではなく、1つ1つの仕事でどのように向き合ってきたのかをアピールしましょう。また、その経験を転職先でどのように活かすことができるのかを、転職先の仕事内容に絡めて伝えることもよい方法です。そうすれば、転職回数が多くても逆にアピール材料として使うことができます。転職理由を聞かれた時には、新しい仕事にチャレンジをしてみたかったなど、ポジティブな理由を伝えるようにしましょう。

参考サイト(( http://tenshokukaisu.com ))